Aurubis、世界初の戦略金属リサイクルプラントを開設 欧州の原材料安全保障を強化
ドイツの非鉄金属製錬・リサイクル大手 Aurubis は2026年6月11日、ドイツ・ハンブルクに世界初となる戦略金属リサイクルプラントを正式に開設した。欧州の重要原材料供給を強化し、海外への資源依存を低減するための重要な投資として注目されている。
新プラントでは、電子スクラップ(E-Scrap)や産業副産物などの複合リサイクル原料を処理し、アンチモン、スズ、ニッケル、銅などの戦略金属を高効率で回収できる。従来はスラグとして失われていた金属も、新たな回収プロセスによって有効利用が可能となった。
Aurubisによると、この設備では年間約18万トンのリサイクル原料を処理し、約8,000トンの戦略金属を新たに回収できる見込みだ。欧州域内での重要原材料供給を拡大し、循環型経済の推進にも大きく貢献すると期待されている。
同社は「欧州産業の競争力を維持するためには、重要原材料の安定確保が不可欠であり、リサイクルの役割は今後さらに重要になる」とコメントした。
今回のプロジェクトには約4,000万ユーロが投資され、一部はドイツ政府の重要原材料政策の支援を受けて実施された。Aurubisは今後も貴金属・非鉄金属リサイクル技術への投資を継続する方針を示している。
