EU共同研究センター、重要原材料の回収拡大を提言
EU共同研究センター(JRC)は2026年5月29日に発表した研究で、欧州が重要原材料(CRM)の安定供給を確保するためには、
廃棄物からの資源回収を拡大する必要があると指摘した。
研究では、使用済み電池、電子廃棄物(WEEE)、廃自動車、産業副産物、鉱山廃棄物などを分析した結果、
欧州域内にはまだ十分に活用されていない重要原材料が多く存在することが明らかになった。
特に銅、ニッケル、コバルト、レアアース、タングステンは、EVや再生可能エネルギー分野の拡大により需要が急増している。
JRCは解決策として「都市鉱山(Urban Mining)」の活用を強調した。電子機器や廃電池には多くの戦略金属が含まれており、
それらを回収することで輸入依存の低減と供給網の安定化が期待できるという。
また、回収率向上にはリサイクル設備だけでなく、金属含有量データの整備や効率的な回収システム、高度な選別技術も必要だと説明した。
今回の研究はEUの重要原材料法(CRMA)の目標達成にも活用される見込みであり、
EUは2030年までに戦略原材料需要の25%をリサイクル由来で賄うことを目指している。
