金(ゴールド)の国内価格の指標となる地金商最大手の田中貴金属工業が9日午後2時に公表した小売価格は、前日比258円(1.2%)高い1グラム2万1890円を付けて最高値を更新した。大阪取引所の先物(中心限月)も同日の取引で2万130円を付け、初めて2万円台に乗せた。
米連邦準備理事会(FRB)は8日、9月に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。大半の参加者が10月以降の年内の追加利下げを支持していたことが明らかになり、利下げ継続の思惑から金が買われた。金利が下がれば金利の付かない金の投資妙味が増す。
国際指標となるニューヨーク先物(中心限月)は8日の取引で一時前日比76.6ドル(1.9%)高い1トロイオンス4081ドルまで上昇し、最高値を更新した。9日も4000ドルを上回る最高値圏で推移する。
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