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2025年11月14日
国内
金、初の1グラム2万3千円超え 急ピッチの最高値更新 安全資産で人気集まる

地金大手の田中貴金属工業は17日、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万3254円に設定した。国内の金小売価格の指標として初めて2万3千円を超え、過去最高値を更新した。買い取り価格も1グラム当たり2万3062円と最高値を付けた。9月29日に2万円の節目を超え、今月14日には2万2千円台に達したばかりで、急ピッチの上昇が目立つ。

前日のニューヨーク商品取引所の金先物相場が最高値を付け、国内価格にも流れが波及した。米国では中国との貿易摩擦や政府機関の一部閉鎖で経済の先行き不透明感が強まり、相対的に安全な資産とされる金に人気が集まった。

日米の株価はこのところ高値圏で推移している。投資家の間では調整局面入りへの警戒感から金の保有を増やす動きも出ている。

https://www.sankei.com/article/20251017-DSQAYURQNZJVVMC63WIMQOFLV4/