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2025年7月16日
国内
田中貴金属、貴金属の店頭価格公表を1日2回に 相場変動拡大で

地金商最大手の田中貴金属工業は、7月1日から貴金属の店頭価格の公表を1日2回にする。従来は午前9時30分の1回だったが、午後2時を追加する。金などの価格が短時間に大きく変動するケースが増えていることに対応する。

店頭価格は個人が金(ゴールド)やプラチナなどの地金を田中貴金属で購入・売却する際の価格。田中貴金属はドル建ての国際相場や為替などを加味して価格を決め、毎営業日に同社のサイトなどで公表している。田中貴金属の店頭価格は国内金価格の指標として使われている。

貴金属価格の変動は大きくなっている。特に金は2025年に入り上昇スピードを加速。小売価格は2024年末に1グラム1万4746円だったが、6月16日には一時1万7678円と約半年で20%上昇した。

これまでも田中貴金属は大きな相場変動があった場合には日中に随時、価格を変更してきた。「毎営業日2回の価格公表を通じて、よりマーケットの変化に柔軟に対応することを目指す」(同社)としている。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB272TY0X20C25A6000000/