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2021年8月25日
アジア・オセアニア
リサイクルはカッコいい!三井化学が廃プラ再生をブランディング

三井化学は、廃プラスチックのリサイクル拡大に向け、ブランド「RePLAYER(リプレイヤー)」を立ち上げた。リサイクル素材を使った製品や活動自体を訴求するロゴマークとして用い、認知や価値向上を図る。2021年度中に国内工場で実証設備を本格稼働させる軟包材リサイクルが第1弾となる見通し。技術とデザインの両面で廃プラ再生を訴求する。
三井化学は今後、リサイクル素材・製品や技術に加え、リサイクルに取り組む自社や協力企業なども“リプレイヤー”と呼んでブランディングし、活動を活性化する。
リサイクルの普及・拡大には技術だけではなく、イメージ戦略などの別の角度からの価値向上も必要と判断した。一般消費者が「リサイクルはかっこいい」と思えば、普及は早まる。
第1弾は食品包装に代表される軟包材のマテリアルリサイクルとなる。現在、実証実験の規模拡大に向け、リサイクルに用いるフィルム30トン弱を準備したほか、設備の詳細設計を詰めている。印刷不良などで商品とならないフィルムをロール形状で回収し、国内工場でロール・ツー・ロールで印刷を除去。フィルムを溶融して、フィルム原料となる粒状樹脂に戻す。
対象は主にポリエチレンなどのポリオレフィン系フィルム。同社は日本の廃プラ排出量の20%以上を軟包材由来品が占めると推定しており、同製品のリサイクルは資源循環への貢献が大きいとみる。
同社はこのほかに廃プラの形状やデザインを生かした再利用なども試みており、多様な取り組みをリプレイヤーとして展開する。
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