BT、廃銅リサイクルで今後10年間に約20億ポンドの収益を見込む
英国の通信大手 BTは、既存の銅通信網から回収した廃銅をリサイクルすることで、今後10年間に約20億ポンドの収益を得る見通しである。
最近の銅価格上昇に加え、AIデータセンターの拡大による電力需要の増加も銅価格を押し上げる要因となっており、廃銅の経済的価値も高まっている。
BTは、銅線通信網から光ファイバー網への移行に伴って発生する余剰銅を、リサイクラーである EMR(European Metal Recycling) に販売するフォワードセール契約を締結している。
この契約により、BTはすでに約9,900万ポンドの前払いを受けたと報じられている。
契約では、1件あたり約2万トンの銅を4年間にわたって供給する形が想定されている。
BTは2026年3月末までの1年間で約1万トンの銅を回収しており、2024年3月末までの年間回収量と比較すると約3倍に増加している。
今回の事例は、通信インフラの更新によって発生する廃銅が単なる廃棄物ではなく、高い経済価値を持つ二次原料として活用できることを示している。
特にAIデータセンターや電力インフラの拡大によって銅需要が高まる中、既存インフラから金属を回収する都市鉱山(Urban Mining)の重要性も高まっている。 BTの取り組みは、大規模なインフラを保有する企業が廃棄段階で原料を確保し、リサイクラーと事前に販売契約を結ぶという、今後の欧州金属リサイクル市場における新たな原料確保のモデルとなる可能性がある。
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