AurubisとPrysmian、欧州の銅サプライチェーン強化に向け長期供給契約を締結
欧州の銅生産・リサイクル企業であるAurubisと、世界的なケーブルメーカーであるPrysmianは、銅荒引線(copper wire rod)の長期供給契約を締結した。
今回の契約は、両社間で締結された契約として過去最大規模であり、30年以上続く戦略的パートナーシップをさらに強化するものである。
今回の契約は、電動化、再生可能エネルギー、電力網の拡大、デジタルインフラなどによる銅需要の増加に対応し、欧州における安定した銅供給体制を確保することを目的としている。
近年では、データセンターやAIインフラの拡大も銅需要を押し上げる要因となっている。
Aurubisは欧州で4つの銅荒引線工場を運営しており、現在生産する銅荒引線には約36%のリサイクル原料が含まれている。
また、同製品のカーボンフットプリントは世界の業界平均を大きく下回るとしている。
今回の契約は、鉱山由来の新規原料だけに依存するのではなく、リサイクル原料を再び銅生産に投入する循環型サプライチェーンを強化する動きとしても注目される。
Aurubisの欧州におけるすべての銅荒引線工場はCopper Mark認証を取得しており、Prysmianも同認証制度のメンバーである。
両社はリサイクル技術や脱炭素化への取り組みを通じ、より持続可能な銅サプライチェーンの構築を進めている。
今回の契約は、銅需要の増加 → 長期的な供給確保 → リサイクル原料の活用拡大 → 低炭素・循環型サプライチェーンの強化という欧州銅産業の動向を示す事例である。
