米政府は6日、カナダの鉱物探査会社トリロジー・メタルズの株式10%を取得すると発表した。米アラスカ州での重要なエネルギー・鉱業プロジェクトの確保が目的で、出資額は3560万ドル(約54億円)に上る。
ホワイトハウスが6日発表のファクトシートで明らかにしたもので、トリロジー・メタルズが同州で開発を手掛けるアンブラー鉱区プロジェクトを支援する。今回の取引には同社株7.5%を追加で取得できるワラントが含まれている。
トランプ大統領はまた、同鉱区につながる道路建設計画を阻止していたバイデン前政権の決定を覆した。この計画は同州北部ブルックス山脈に広がる重要鉱物資源へのアクセスを改善し、エネルギー・鉱業分野の開発を進めることを目指している。
全長211マイル(約340キロメートル)のこの道路は、銅やコバルト、ガリウム、ゲルマニウムなどの鉱床が存在する遠隔地の鉱区を結ぶ。トリロジー・メタルズは、オーストラリアの金属・鉱業会社サウス32との合弁事業を含め、アラスカ州の遠隔地で鉱業権を保有している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-10-06/T3Q9XWGOYMTL00