レアメタル・レアアース銘柄に注目 調達多角化で中国依存を脱却
日本の経済安全保障においては、製造業に必須となる鉱物資源の確保も重要度が高い。鉄や非鉄金属(銅、アルミなど)はもちろん、産出量が少なかったり製錬が難しかったりするレアメタル(ニッケル、マンガンなど)や、レアメタルの中でも特定の17種を指すレアアース(セリウム、ネオジムなど)は、日本の「ものづくり」にとって不可欠の素材だ。
電気自動車(EV)や各種ハイテク機器などに使われるレアメタル・レアアースは、その大部分を輸入に頼っており、特に中国への依存度が高い。しかし特定の国・地域への調達先の偏りは、経済安全保障上好ましくない。
現在は「脱中国依存」が大きな課題であり、国策となっている。中国が鉱物資源の輸出管理を強化する中、調達の多角化や国内でのリサイクルの拡大、また日本の領海での資源開発が進められている。レアメタル・レアアースには軍事品に使われるものも多いため、国家安全保障の観点でも重要なテーマだ。
高市政権の発足後、株式市場でもレアメタル・レアアース関連銘柄への注目度は一段と高まっている。
大手商社の双日は、豪州産レアアースの輸入拡大を進め、日本の調達多角化に寄与。2025年10月に付加価値が高い重希土類の輸入を開始し、27年半ばには最大6品目に増やす見通しだ。
26年2月には、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が南鳥島沖の深海底からレアアース泥の試掘に成功し、話題になった。三井海洋開発や古河機械金属といった、海底資源の採掘技術を開発する企業も投資家の注目を浴びている。
また「都市鉱山」と呼ばれる、使用済みの家電や電池などから貴金属やレアメタル、レアアースを取り出すリサイクルも関連企業が多く、役割が一段と増してくる。AREホールディングスや松田産業のような金属リサイクルを主力とする企業はもちろん、非鉄金属の大手各社もリサイクルの取り組みを拡大している。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB02A9D0S6A400C2000000/
