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2024年5月20日
欧州
CSRDとは? 欧州のESG最新動向と、日本企業への影響や必要な対応を解説

1.CSRDとは?

CSRDとは、EUにおける企業サステナビリティ報告指令(CSRD:Corporate Sustainability Reporting Directive)を指します。 EU域内において企業のサステナビリティ情報開示を強化するために施行された法律です。CSRDは、企業に対して環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の情報開示を義務付け、それにより投資家をはじめとするステークホルダーが持続可能性の観点からの意思決定をおこなえるように支援します。

CSRDは2023年1月に発行され、会計年度2024年から報告の対象となります。つまり、開示対象となる企業は2025年以降対応が求められるため、来年(2025年)の開示に備えて今年からの対策が必要となり注目が高まっています。

CSRDと併せて押さえておきたいワードが、「ESRS(欧州サステナビリティ報告基準/European Sustainability Reporting Standards)」と「NFRD(非財務報告指令/Non-Financial Reporting Directive)」の二つです。

 

2.CSRDの対象企業は?

CSRDの対象企業は、「大企業」および「零細を除くEU域内上場企業」で、約5万社が対象となり、NFRDと比べて対象企業が約4倍になる見込みです。NFRDでは日本企業のEU現地法人の多くが対象外でした。一方CSRDでは適用対象が拡大されたことから、日本企業のEU現地法人も適用対象となる可能性があるばかりか、EU域外の企業であっても対象企業となることがあります。

 

URL:https://www.asahi.com/sdgs/article/15208058