EV＝電気自動車の普及に向けて電池の材料の確保が課題となる中、日本の大手商社、三菱商事はカナダの鉱山開発会社との合弁会社に出資し、カナダ・オンタリオ州で電池の原材料となるリチウムの鉱山を開発する事業に参画することになりました。
日本の大手商社、三菱商事とカナダの鉱山開発会社、フロンティア・リチウムは5日までにカナダ・オンタリオ州でリチウムの鉱山を開発する事業を行うための合弁会社を設立すると発表しました。
発表によりますと、三菱商事は当初、2500万カナダドル、日本円でおよそ26億円を出資し、合弁会社の7.5％の株式を取得して事業に参画し、その後、出資比率を最大25％まで引き上げることができるとしています。
オンタリオ州の鉱山は2027年ごろに生産を始め、年間のリチウムの生産量はEVおよそ30万台分の電池に必要な量に相当する2万トンを見込んでいるということです。
リチウムはリチウムイオン電池の原材料で、EVの普及に向けてはリチウムなど電池の原材料となる重要鉱物の確保が課題となり、中国などとの間で獲得競争が激しくなっています。
日本とカナダの両政府は、去年9月、重要鉱物の安定供給などで両国が協力することを盛り込んだ覚書を交わしています。
カナダの重要鉱物をめぐっては、ケベック州の黒鉛の鉱山の開発を進めるカナダの会社を日本の大手商社・三井物産が資金面で支援するなど、日本とカナダの企業が協力する動きが相次いでいます
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240305/k10014379491000.html
