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2020年6月26日
北米南米
リサイクルの金供給量急増予想がされる中で新規鉱山開発が進む

「リサイクルの金の急増と世界の宝飾品と中央銀行の需要の減少は、金価格の急進を停止させる可能性がある」とドイツの貴金属会社のヘレウス社のためのSFAアナリストは述べている。

貴金属コンサルタント会社のMetals Focus社がワールド・ゴールド・カウンシルのためにまとめたリポートによると、今年第1四半期に、リサイクルによる供給量は4%減少していた。また、世界の中央銀行の金の需要は同第1四半期に前年同四半期比8%減となっており、近年世界最大の買い手として、2018年に274トン、2019年に158トンと年間金準備を積み重ねていたロシアは4月以降の購入を控えることを発表している。

しかし、「ロックダウンが解除されることで、金価格が高いうちに換金を望む人々によるリサイクルの金供給量が急増する可能性がある。」とSFAのヘレウス社へのノートはコメントしている。

金消費において世界第2位のインドへの金の輸入が5ヶ月連続で減少し、ロックダウン下にあった4月に前年同月から100%下げて283万ドル相当であったことが、最新のデータで明らかとなっている。

「金の輸入減少により、インドの貿易赤字は昨年の153億ドルから68億ドルへと減少している。」とZeenewsが伝えている。

宝飾店の在庫は「ロックダウンによってほぼ販売されていない」とTime of Indiaがレポートをしている。そして、ロックダウンが段階的に解除されている、インドの西部の都市プネーにおいて店舗に人々が戻っていないことが伝えられている。

そのために、4月のスイスからのインドへの金の輸出は0.5トンであったのに対し、米国への金の輸出は、通常一ヶ月あたり1トンであるのが、4月は132トンとスイスの金輸出の85%となっていたことがロイターによって伝えられている。

https://gold.bullionvault.jp/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%81%AE%E9%87%91%E4%BE%9B%E7%B5%A6%E9%87%8F%E6%80%A5%E5%A2%97%E4%BA%88%E6%83%B3%E3%81%8C%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E4%B8%AD%E3%81%A7%E6%96%B0%E8%A6%8F%E9%89%B1%E5%B1%B1%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%8C%E9%80%B2%E3%82%80